マニュアルのクイックスタート
公式マニュアルの紹介と QUICK START 章——このデバイスは何か、接続方法、最初の音の出し方。各セクションに再生できるパネルデモ付き。
Digitone II とは
Digitone II はシーケンサー内蔵の 16 トラック FM シンセサイザーです。各トラックには machine を割り当てます。FM 合成の FM TONE と FM DRUM、オシレーターとノイズによる WAVETONE、デチューンを重ねる SWARMER、外部機材を鳴らす MIDI machine から選べます。 machine の後段には、マルチモード・コム・EQ を選べるフィルターがトラックごとにあり、LFO は 3 基、センドエフェクトは delay・reverb・chorus です。マスターにはコンプレッサーが入っています。 初代 Digitone の後継機です。FM エンジンはさらに掘り下げられ、他の machine が守備範囲を広げたので、メロディもドラムも同じ 16 トラックで作れます。
“It’s the latest creature in Elektron’s history of digital products with an FM synthesis heart.”— Elektron, official manual §2
電源とオーディオと MIDI
付属の DC アダプターは背面の 12 V DC In に挿します。安定した場所に置き、ケーブル用の余裕をとり、接続前に機器の電源を切ってください。 OUTPUT L/R をミキサーやアンプへ、静かに作業したいときは HEADPHONES 端子を使います。外部の音は INPUT L/R または USB から入り、Digitone II のエフェクトで加工できます。 MIDI は、送る側の MIDI OUT を MIDI IN へつなぎます。MIDI THRU が同じデータを 3 台目へ渡します。パソコンとは USB ケーブル 1 本で、DAW から操作できます。 POWER スイッチは背面です。周辺機器を先に立ち上げてから電源を入れます。
preset を読み込む
[PRESET/KIT] を押して LOAD (PRESET) を選ぶとリストが開きます。[UP]/[DOWN] または LEVEL/DATA で選択を動かします。 決める前に試聴できます。[KEYBOARD] を押してから [TRIG] キーを弾くと、選択中の preset が鳴ります。まだ読み込まれていないので、リストを聴きながら探せます。 [YES] を押すとアクティブなトラックに読み込まれ、それまでの内容は置き換わります。先に [TRK] + [TRIG 1–16] でトラックを選んでおいてください。
ファクトリーパターンを鳴らす
[PTN] を押し、[LEFT]/[RIGHT] で bank A に移動し、[TRIG 1] で pattern A01 を選びます。[PLAY] で再生、[STOP] で停止です。 pattern の切り替えは割り込まず、順番待ちになります。A01 の再生中に [PTN] と [TRIG 2] を押すと、A01 が終わってから A02 が始まります。いくつかつなげば、録音しなくてもおおまかな構成が聴けます。 machine が実際の曲の中でどう鳴るかを知るには、ファクトリーの bank を通して聴くのが一番早い方法です。
KEYBOARD モード
[TRK] + [TRIG 1–16] で弾きたいトラックを選び、[KEYBOARD] を押します。[TRIG] キーがピアノ 1 オクターブの形に光り、光っているキーだけが鳴ります。 [+]/[-] で仮想キーボードが 1 オクターブずつ移動するので、同じ preset でベースもリードも弾けます。 [FUNC] + [KEYBOARD] で KEYBOARD SETUP が開き、スケールとルート音を設定できます。設定すると、光っているキーはすべて今の調の中の音になります。
MUTE モード
pattern を再生した状態で [FUNC] + [TRK] を押すと MUTE モードに入ります。各 [TRIG] キーがそのトラックのミュートと解除です。光っていれば鳴っていて、消灯は無音です。 直前にどのトラックがアクティブでも、ここではすべてのトラックを同時に扱えます。1 つの pattern を展開に変えるのがミュートです。ドラムを抜き、ベースを戻すだけで、pattern 1 つがワンセクションを支えます。
テンポ、swing、メトロノーム
[TEMPO] でテンポメニューが開きます。DATA ENTRY ノブ A または LEVEL/DATA で BPM を変え、押し込みながら回すと 4 単位で動きます。小数点以下はノブ B または [UP]/[DOWN] です。 Digitone II はプロジェクト全体で 1 つのテンポを持つことも、pattern ごとにテンポを持つこともできます。テンポメニューで [FUNC] を押しながらノブ E を回すと切り替わります。PROJECT モードで [FUNC] を押しながらノブ A を回すと、テンポは適用されずに準備されるだけで、画面左下に PREP. が点滅します。[FUNC] を離した時点で切り替わります。 タップテンポは [FUNC] を押しながら [TEMPO] を叩き、4 回目から平均が取られます。メイン画面で [LEFT] または [RIGHT] を押している間は、テンポが 10% 前後します。ノブ D は SWING で、上限は 80%、50% が等間隔です。 メトロノームも同じメニューです。METRO でオンとオフ、SIG. で拍子、PREROLL は LIVE RECORDING 前のカウント小節数、VOL はクリックの音量です。どの画面からでも [TEMPO] + [YES] で切り替えられます。
パラメーターを編集する
トラックの音は 6 つのパラメーターページグループに分かれていて、[PARAMETER] キーの TRIG、SYN、FLTR、AMP、FX、MOD で開きます。各グループには複数のページがあり、画面に出ているものを DATA ENTRY ノブで編集します。 pattern を再生しながら [TRK] + [TRIG 1–16] でトラックを選び、[FLTR] を押してノブ E を回します。それが FREQ、フィルターのカットオフで、反応をいちばん早く確かめられます。 操作はどれも取り消せます。[PARAMETER] キーを押しながら [YES] でそのページ全体をランダム化し、ノブを押し込みながら [NO] を押せばそのパラメーターだけ初期値に戻ります。GRID RECORDING 中にステップの [TRIG] キーを押しながらノブを回すと、値はそのステップだけに保存されます。これが parameter lock です。