マニュアルのクイックスタート
公式マニュアルの紹介と QUICK START 章——このデバイスは何か、接続方法、最初の音の出し方。各セクションに再生できるパネルデモ付き。
Digitakt II とは
Digitakt II は 16 トラックのドラムマシン兼サンプラーです。各トラックはオーディオにも MIDI にもでき、サンプリングはステレオ、シーケンサーは最大 128 ステップです。 オーディオトラックには SRC machine を読み込み、サンプルの鳴らし方を決めます。ONESHOT はそのまま再生し、WERP・STRETCH・REPITCH は時間とピッチを扱い、SLICE と GRID は刻んだ素材に使います。フィルターも差し替え可能な machine で、各トラックに LFO が 3 基、センドは delay・reverb・chorus です。 kit、trig モード、追加のシーケンサーモードが初代 Digitakt のワークフローの上に積まれ、メモリーと処理能力にも余裕があります。
“The Digitakt experience, but multiplied.”— Elektron, official manual §2
電源とオーディオと MIDI
付属の DC アダプターは背面の 12 V DC In に挿します。安定した場所に置き、ケーブル用の余裕をとり、接続前にすべての機器の電源を切ってください。 OUT L/R をミキサーやアンプへつなぎます。サンプリングや加工に使う音は IN L/R から、または USB から入れます。USB はサンプリング専用です。 MIDI は、送る側の MIDI OUT を Digitakt II の MIDI IN へ。MIDI THRU が同じデータを、その先の 3 台目へ渡します。パソコンとは USB ケーブルでつなぎます。 電源スイッチは背面にあります。
まず pattern を鳴らし、キーで弾く
[PTN] を押し、[LEFT]/[RIGHT] で bank A に移動し、[TRIG 1] で pattern A01 を選びます。[PLAY] で再生が始まります。再生中に [PTN] と [TRIG 2] を押すと A02 が予約され、A01 が終わってから切り替わります。[STOP] で停止です。 どのトラックも半音階で弾けます。[TRK] + [TRIG 1–16] でトラックを選び、[KEYBOARD] を押すと、[TRIG] キーがピアノ 1 オクターブの形に光ります。光っているキーだけが鳴ります。[KEYBOARD] + [UP]/[DOWN] でキーボード全体が 1 オクターブ動きます。 サンプル素材はピッチ変更の影響を強く受けます。声を 1 オクターブ上げると短く細くなり、スネアを下げるとタムのような音になります。音符を弾く手段であると同時に、音作りの道具でもあります。
MUTE モード
pattern を再生した状態で [FUNC] + [TRK] を押します。各 [TRIG] キーがそのトラックのミュートと解除になります。光っていれば鳴っていて、消灯は無音です。 直前にどのトラックがアクティブでも関係なく、16 トラックすべてを同時に扱えます。本機でいちばん簡単な演奏操作です。ハイハットを 1 フレーズ抜いて、キックと一緒に戻してみてください。
テンポ、swing、メトロノーム
[TEMPO] でテンポメニューが開きます。DATA ENTRY ノブ A または LEVEL/DATA で BPM を変え、押し込みながら回すと 4 単位で動き、小数点以下はノブ B で調整します。 テンポはプロジェクトに持たせることも、pattern ごとに持たせることもできます。[FUNC] を押しながらノブ E を回すと切り替わります。PROJECT モードで [FUNC] を押しながらノブ A を回すと、新しいテンポは適用されずに準備され、画面左下に PREP. が点滅します。[FUNC] を離すと反映されます。 タップテンポは [FUNC] を押しながら [TEMPO] を叩き、4 回目から平均が取られます。メイン画面で [LEFT] または [RIGHT] を押している間は、テンポが 10% 前後します。ノブ D は swing で、上限は 80%、50% が等間隔です。 メトロノームの設定も同じメニューです。METRO でオンとオフ、SIG. で拍子、PREROLL は LIVE RECORDING 前のカウント小節数、VOL はクリックの音量です。どの画面からでも [TEMPO] + [YES] で切り替えられます。
パラメーターを編集する
トラックの音は 6 つのパラメーターページに入っていて、[PARAMETER] キーの TRIG、SRC、FLTR、AMP、FX、MOD で開きます。画面に出ている内容を DATA ENTRY ノブで編集します。 pattern を再生しながら [TRK] + [TRIG 1–16] でトラックを選び、[FLTR] を押してノブ E を回します。FREQ、フィルターのカットオフです。ノブが効いていることをいちばん早く確認できます。 ページは元に戻せます。[PARAMETER] キーを押しながら [NO] を押すと、そのページは最後に保存した状態に戻り、[YES] を押すとページ全体がランダム化されます。DATA ENTRY ノブを押し込みながら [NO] を押せば、そのパラメーターだけが初期値に戻ります。
入力から録音する
音源を IN L/R につなぎ、[SAMPLING] を押します。ノブ A で入力を選び、レベルメーターで信号の大きさを確認します。クリップしない範囲でできるだけ大きく取ります。 ノブ D で、音源のノイズより少し上にしきい値を設定します。こうすると音が出た瞬間から録音が始まります。録音の長さを決め、ARM を ON にして音を出します。[YES] を押したとき、録音の長さが尽きたとき、または上限の 66 秒で録音は止まります。仕上げの正規化は本体が行います。 次にトリムします。ノブ E と H で開始点と終了点を動かし、F でズーム、G でズーム位置を移動し、[FUNC] + [YES] で試聴します。試聴はアクティブなトラックのボイスで鳴るので、オーディオトラックを選んでおいてください。[YES] で保存し、名前を付けて確定し、[TRACK 1–16] で割り当てるトラックを選びます。