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レッスン 5

フィルターエンベロープ:時間とともに変わる明るさ

レッスン 3 の輪郭を、レッスン 4 のノブに向ける — シンセサウンドの「動き」の大半を生む、たったひとつの操作。

あなたはここまでに 2 つの道具を手にしています。エンベロープはノートの一生に輪郭を描き、カットオフは倍音の束のうちどれだけが生き残るかを決めます。前者を後者につなぐと、ノートは鳴っている最中に明るさを変えます。アコースティック楽器は頼まなくてもそうします。弾かれた弦はエネルギーが倍音列の上のほうまで広がった状態で始まり、上の部分音から先に失っていくので、鳴り続けるうちにくすんでいきます。

シンセサイザーには指示が要ります。フィルターエンベロープがその指示で、減算合成でいちばん聴き分けやすい操作でもあります。2 つの設定でほぼ足ります。カットオフを 300 Hz に置いたベースに、200 ms で 3 kHz まで開くエンベロープをかければ、定番のプラックベースです。カットオフ 600 Hz のパッドに 1.5 秒のアタックで 5 kHz まで上げれば、鈍く入ってきて、落ち着くにつれて明るくなります。

同じ ADSR、別のターゲット

エンベロープ自体は何も変わりません。attack、decay、sustain、release の意味はレッスン 3 のままで、使える時間の目安も同じです:硬い頭なら 5 ms 未満、プラックなら 100〜300 ms のディケイ、膨らみがはっきり聴こえるにはアタックが数百ミリ秒。変わるのは輪郭の送り先です。今回それが動かすのはカットオフで、FREQ が置かれた位置から上へ持ち上げ、また戻します。

ここで最初につまずく人がほとんどです。ノートが存在するかどうかにフィルターエンベロープは口を出せません。それを決めるのは今でも音量エンベロープです。音量側のディケイが 100 ms で無音まで落ちるなら、ディケイ 2 秒のフィルターエンベロープは後半を見せる機会がありません。聴くものが残っていないからです。フィルターエンベロープが効いていないように感じたら、まず AMP ページの時間と見比べてください。

ターゲット:
プリセット:

レッスン 3 のエディターに、デスティネーションの切り替えを足したものです。amp でノートを押さえ、次に filter へ切り替えて同じノートを押さえてください。輪郭は同一、レベルは動かず、代わりに色が動きます。フィルター側はカットオフを 200 Hz から 4.8 kHz のあいだでスイープします。約 4 オクターブ半あるので、各段を個別に聴き取れます。プラックのプリセットを両方のターゲットで比べてみてください。

ENV:輪郭をどこまで押すか

フィルターエンベロープには、音量エンベロープには不要なノブが必ず付いてきます。この 4 台では ENV、機種によってはデプスやアマウントと呼ばれ、輪郭がカットオフをどこまで動かすかを決めます。ゼロならエンベロープは走ったままカットオフは動きません。これがオフスイッチです。上げていくと、ノートが半オクターブ開くのか 5 オクターブ開くのかが決まります。

ENV は 4 台ともバイポーラで、マイナス側もプラス側と同じだけ役に立ちます。プラスのデプスは輪郭を FREQ の設定に足すので、ノートは開いてから閉じます。マイナスは引きます。ノートは FREQ から始まり、いったん暗く沈んでから戻ってきます。短いマイナスのディケイは、明るく始まってすぐ閉じる音を作ります。逆再生のように聴こえるスタブや、プラック系のエレピの音色の多くはこれです。

4k800160HzENV 0ADSRENV +ENV -▼ on▲ off

3 つのデプス設定でのカットオフの時間変化。破線は ENV がゼロのときの FREQ ノブの位置です。プラスのデプスは同じ輪郭をその上へ持ち上げ、マイナスは下へ鏡映しにします。ノートオフは、輪郭がその瞬間にいる場所からリリースを始めます。

使えるデプスの目安

ノブのプラス側の 3 分の 1 あたりから始め、ディケイ 200 ms、サステインはゼロ。たいていの素材でこれが素直なプラックになり、どちらへ動かす余地も残ります。3 分の 2 を超えると輪郭の頂点がカットオフを天井まで押し上げ、そこで止まってしまいます。アタックは平らになり、エンベロープは深くなるどころか鈍く聴こえ始めます。足りないと感じたときの正解は、足すことより戻すことのほうが多いのです。

レゾナンスとデプスは互いに効き合います。レゾナンスがほぼゼロなら、スイープは音色の変化として聴こえます。レゾナンスを 12 dB ほどのピークまで上げると、同じスイープが音の中を動くピッチとして聴こえます。ピーク自体が移動しながら鳴っているからです。アシッドのラインのレシピはこれで全部です:レゾナンスの効いたローパス、短いエンベロープ、そして輪郭が動く余地が残るくらい低く置いたカットオフ。

耳トレの近道:シンセのノートが「pew」「waow」「nyum」と聴こえたら、その母音めいた動きはほぼ確実にフィルターエンベロープです。音量だけでは母音は作れません。母音の正体はスペクトラム上を移動するピークで、それはカットオフとレゾナンスが組んで作るものです。
お手元のデバイスで

4 台すべてで、フィルターエンベロープは駆動相手のカットオフのすぐ隣、FLTR ページにあります:専用の ATK/DEC/SUS/REL 一列と、バイポーラの ENV デプスノブ。FLTR ページ 2 には、このレッスンでまだ使っていないものも並びます。DEL は 4 台すべてにあり、アタックの開始を遅らせます。ノートに明るい頭を残し、スイープをその後から届かせる仕掛けです。KEY.T は Syntakt 以外の 3 台にあり、カットオフを弾いたノートに追従させるので、高い音域へ行っても明るさが保たれます。ATK と ENV を並べて開けば、このレッスンは指の下にあります: